
組紐を製作する「道明」は、10月23日(木)に京都店をオープンした。
「道明」について

「道明」は、1652年の創業以来、370年の長きにわたり手染め手組みの技術によって組紐を製作してきた。


江戸時代以来の武士による組紐古典研究の流れを汲みつつ、明治以降全国の寺社仏閣や、博物館が所蔵する文化財にみる歴史的な組紐の調査研究を重ねてきたという。
「道明」は、日本における古典の組紐技術を網羅したアーカイブを所有している。


現代において「道明」が作る組紐の用途は、帯締や羽織の紐といった日常使いの紐から、非日常的な儀礼用の紐、そして近年では洋装ブランド「DOMYO」としてネクタイやアクセサリーなど、世界中の人に使ってもらえる新しい組紐のカタチをプロデュースしている。
それとともに、組紐教室や組紐体験などの、組紐の作る楽しさを伝える事業を通じて、組紐文化の継承とすそ野の拡大を目指しているという。
ベルトシリーズやアクセサリーも登場

今回オープンした京都店は、築100年の京町屋を建築当初の姿を目指してリノベーションされており、中央に中庭を挟む2つの建物からなる。
場所は地下鉄烏丸線四条駅と五条駅の間、繊維関連の会社が立ち並ぶエリアで、京都駅や四条烏丸からのアクセスも良い立地だ。

京都店では、帯締めの専門店「有職組紐 道明」と洋装「DOMYO」を展開。
東京上野の本店と同様に常時500種類ほどの品ぞろえの帯締めを販売している。道明の色名の冠組や、段染めの銘物ものをはじめ、様々な技巧を凝らした帯締めが店頭に並ぶ。
さらに、その奥の小上りは2015年より展開を開始した洋装部門「DOMYO」のブース。革と組紐を合わせたベルトシリーズや、アクセサリー、ブレスレットなどを展開している。
組紐体験施設や組紐教室にも注目


京都店には、組紐体験施設「Kumihimo Experience by DOMYO」も併設している。多くの人に組紐を組む楽しさを知ってもらえるような体験プランを多数とり揃えた、東京神楽坂でも人気を博す文化体験施設だ。職人が使用する本物の道具と絹糸を使用した、本格的な組紐づくりを体験できる。
また、組紐体験以外にもミュージアムスペースでは文化財組紐の復元作品を多数展示しているため、日本独自の工芸である組紐の歴史を学ぶことも可能だ。訪日観光客に対応した英語・中国語での案内も対応している。

さらに、建物2Fでは道明が展開する組紐教室「道明組紐教処 新京都教室」を開講。
「道明」の組紐教室は、10月時点で全国500人を超える生徒が在籍しており、今年で開講50周年の歴史を持つ。京都教室は、最大で2クラスの授業を同時に行える広々としたスペースだ。
この機会に、新たにオープンした京都店をはじめ「道明」についてもチェックしてみて。
■道明 京都店、Kumihimo Experience by DOMYO Kyoto、道明組紐教処 新京都教室
住所:京都府京都市下京区弁財天町330-1
営業時間:10:30~18:30
休館日:月曜日・火曜日
「道明」公式HP:https://kdomyo.com
(ソルトピーチ)